ユニットプライスとは 比較購買に役立つ?!徹底解説します
ユニットプライスとは、「100gあたり〇円」といった、内容量や重量などの一定単位当たりの価格のことを指す。スーパーマーケットに陳列されている野菜や精肉といった生鮮食品のほか、加工食品や日配品など価格の横に表示されているケースが多い。
ユニットプライスのメリット
ユニットプライスのメリットは、消費者が比較購買をしやすくなる点にある。
たとえば、同じマヨネーズでも、内容量200gで価格300円の商品Aと同250gで同350円のB商品は、どちらがお得か、ユニットプライスを見ればすぐにわかる。値段は商品Aの方が安いが、100g当たりのユニットプライスは商品Aが150円なのに対し、商品Bは140円と10円もお得だ。
ユニットプライスの実例
ユニットプライスの実例として、消費者団体の取り組みについて紹介する。主力消費者団体の1つである主婦連合会がまとめた「単位価格表示(ユニットプライス)に関する調査報告書」によると、消費者の8割がユニットプライスを活用したいと答えている。
もともと日本は、ユニットプライス導入の取り組みが進んでいた。1975年には単位価格表示推進対策委員会が設置され、単位価格表示の流れが明確に打ち出された。ところがその後、導入の機運が下がり、現在に至っている。特にグロサリーや一部トイレタリー商品に関しては、全国一律に定められたルールは存在せず、消費者団体が表示規制を訴えているが、いまだに実現していない。
一方で、海外ではユニットプライスの表示義務付け法制化が進んでおり、2018年11月にはユニットプライス表示の国際標準規格ISO21041が発行された。