7月の米消費者物価、2.7%上昇=予想下回るも物価圧力根強く

【ワシントン時事】米労働省が12日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇した。伸び率は前月と同水準で、市場予想(2.8%)を下回った。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は3.1%上昇と、前月から拡大。トランプ政権の高関税政策による物価上昇圧力の根強さが示された。
項目別では、ガソリンが9.5%の大幅低下。一方、中古車は4.8%上昇するなどモノの値上がり傾向がうかがえた。サービス価格(エネルギー関連を除く)は3.6%上昇だった。
トランプ大統領は、ほぼすべての貿易相手国・地域に対する相互関税に加え、鉄鋼・アルミニウムや自動車などへの関税を次々と発動。インフレ上振れリスクが懸念されている。
7月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が5~7月、月平均で約3万5000人増にとどまった。労働市場は急速に鈍化しており、連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ再燃と雇用悪化の両リスクをにらみつつ、利下げ時期を慎重に探る構えだ。
◇7月の米CPI概要
消費者物価指数 0.2(前年同月比2.7)
コア指数 0.3(前年同月比3.1)
エネルギー ▲1.1
燃料油 1.8
ガソリン ▲2.2
衣料 0.1
新車 0.0
中古車 0.5
帰属家賃 0.3
航空運賃 4.0
(注)前月比%上昇、▲は低下。季節調整後。前年同月比は季節調整前





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