上半期の経常黒字14.5兆円=輸出増で貿易赤字縮小―財務省

時事通信社

横浜市内にある横浜港本牧ふ頭のコンテナターミナル
〔写真説明〕横浜市内にある横浜港本牧ふ頭のコンテナターミナル(資料写真)

 財務省が8日発表した2025年上半期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は14兆5988億円の黒字だった。前年同期と比べ9.1%増え、半期としては24年下半期(7~12月)に次ぐ高水準となった。貿易赤字の縮小などが要因。

 貿易収支は1兆7589億円の赤字(前年同期は2兆4738億円の赤字)。4月以降に対米輸出が縮小したが、全体では半導体製造装置や自動車などの輸出が好調で、輸出の伸びが輸入の伸びを上回った。

 配当金や利子の収支を示す第1次所得収支は20兆7668億円の黒字で、3.3%増えた。黒字幅は半期として過去最大だった。

 サービス収支は1兆3779億円の赤字だったものの、旅行収支が伸び、赤字幅は縮小した。訪日外国人旅行者の増加を背景に旅行収支は半期としては最大の3兆6065億円に上った。 

 同時に発表された6月の経常収支は1兆3482億円の黒字だった。

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