米物価、2.6%上昇=2カ月連続拡大―6月

【ワシントン時事】米商務省が31日発表した6月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.6%上昇(前月は2.4%上昇)した。伸び率は2カ月連続で拡大し、市場予想も上回った。トランプ政権の高関税政策の影響が、物価に表れ始めた。
価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は2.8%と、前月と同水準。いずれも連邦準備制度理事会(FRB)の物価目標の2%を引き続き上回った。
モノの価格が0.6%上昇。一方、人件費の影響が大きいサービス価格は3.5%上昇だった。
FRBは30日まで開いた金融政策会合で、5会合連続で金利据え置きを決めた。パウエル議長は会合参加者の大多数が「インフレが目標を上回る一方、雇用最大化の目標は達成している」との見解だったと強調。経済指標を踏まえ、適切な利下げ時期を探る方針を表明した。
◇米PCE物価指数
5月 6月
PCE 前月比 0.2 0.3
前年同月比 2.4 2.6
PCEコア 前月比 0.2 0.3
前年同月比 2.8 2.8
個人消費・所得
個人所得 前月比 ▲0.4 0.3
可処分所得 前月比 ▲0.5 0.3
個人消費 前月比 0.0 0.3
モノ 前月比 ▲0.7 0.5
耐久財 前月比 ▲1.7 0.0
非耐久財 前月比 ▲0.2 0.7
サービス 前月比 0.3 0.3
貯蓄率 4.5 4.5
(注)単位%、貯蓄率を除き上昇/増加、▲は低下/減少





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