ヤマナカ、第1四半期決算は利益が大幅減

ヤマナカ(愛知県)が7月28日に発表した2026年3月期第1四半期決算(連結2025年3月21日~6月20日)は、営業収益が前年同期比1.8%減の205億9,000万円、営業利益が50.1%減の5,000万円、経常利益が41.0%減の7,400万円となり、利益は前年同期に比べ大幅に減少した。
第1四半期は、2027年3月期までの中期3ヵ年計画に基づき、持続的成長を確かなものにするため、①既存ビジネスモデルの進化、②経営効率の向上、③イノベーションの創造、に取り組んだ。
既存ビジネスモデルの進化では、「勝ちパターンの横展開と経営資本の傾斜配分」を掲げ、改装などで業績が好調となった店舗の施策事例を他店舗にも適用。「フランテロゼ」3店舗では、東海地方で唯一無二の店舗に仕上げるフランテロゼコンセプトの磨き上げを行い、フランテブランドの向上と収益拡大に努めた。
経営効率の向上では、不採算店舗の業績改善に取り組み、従業員の能力向上のための教育・研修体制を整備し、階層別研修に加えて新たに選抜研修も実施した。また、従業員の働く環境の整備として役職定年制を廃止。さらに、店舗における最新設備や什器の導入による業務・作業の効率化・簡素化を進め、本部における新たなシステム導入・更改、デジタル化によるペーパーレスやワークフローの活用によって、労働生産性の向上に努めた。
イノベーションの創造では、新たなチャレンジに経営資本を傾斜し、ビジネスチャンスの拡大を目指した。改装店舗では、スマホの位置情報を使ったデータマーケティングを積極的に活用し、顧客のニーズに沿った売場づくりを志向。また、デジタル技術を活用してビジネスモデルの変革を促すため、デジタル人材の育成も行った。
第1四半期は、売上高の3億6,900万円減少が響き、売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は7,000万円減の64億1,100万円。販管費は2,000万円減少したが、結果として営業利益を5,000万円減らすこととなった。
2026年3月期の連結業績については、営業収益で3.0%増の870億円、営業利益で87.9%増の11億円、経常利益で64.3%増の12億円を見通し、利益の大幅回復を計画した。





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