ヤマザワ、第1四半期決算は黒字化


ヤマザワ店舗
(ヤマザワ ニュースリリースより)

 ヤマザワ(山形県)が7月14日に発表した2026年2月期第1四半期決算(連結2025年3月1日~5月31日)は、売上高が前年同期比4.4%増の260億6,300万円、営業利益が2億4,900万円、経常利益が2億6,400万円となり、利益は前年同期の損失から黒字に転じた。

 スーパーマーケット事業では、黒字化に向けた収益力強化のため、ヤマザワブランドの構築を最重要課題にして取り組んだ。3月に惣菜の新ブランド「ヤマザワデリ」を立ち上げ、“頑張りすぎず、お惣菜に頼りながらいこうよ”をコンセプトに、顧客の心と体を健康元気にするための食生活を提案。

 また、地元密着企業として地元食材を利用したもう一つの惣菜ブランド「このまちの」も立ち上げ、山形・宮城・秋田の地元の素材、味にこだわった商品を展開した。

 顧客の利便性向上に向けた取り組みとしては、ホームページ内のギフト専用ネットショッピングサイトで、地元特産品の拡充を図り、規模を拡大。また、4月には楽天グループが運営するインターネットショッピングモール「楽天市場」に公式オンラインショップ「ヤマザワ楽天市場店」を新規出店。東北の魅力的な特産品を広く発信し、地元の強みを活かした商品展開を進めた。

 既存店の活性化では、4月に「吉岡店」、5月に「山居町店」の改装を実施。一連の取り組みで、スーパーマーケット事業の売上高は4.7%増の228億1,200万円に伸長した。

 ドラッグストア事業については、デジタルの推進と販売力の強化に取り組むとともに、働きやすい職場環境の実現を推進。売上高は2.0%増の32億4,500万円となった。

 売上高の増加と売上総利益率が0.5ポイント改善して27.5%となったことで、売上総利益は4億4,100万円増加。一方、販管費は圧縮に努めたことで2億1,800万円減少。営業利益は前年同期の損失から一転、6億5,700万円増加して黒字化した。

 2026年2月期の連結業績については、売上高で0.4%増の1,030億円、営業利益で4億5,000万円、経常利益で5億円を見込み、大幅な回復を目指した。

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