フジ、営業・経常利益は大幅回復


FUJI フジ 外観 

フジ(広島県)が7月10日に発表した2026年2月期第1四半期決算(連結2025年3月1日~5月31日)は、営業収益が前年同期比2.7%増の2,013億9,600万円、営業利益が32.3%増の18億9,900万円、経常利益が28.7%増の23億2,900万円となり、前年同期の大幅減益から大きく回復した。

 スーパーマーケット業態においては、節約志向の高まりに応じた価格訴求を強化。「全力プライス」や「毎日が安い」などのEDLP商品の販売で売上高アップに取り組み、イオンのPB「トップバリュ」商品の拡充によって粗利益を積み増した。また、価値訴求として、「健康」「美容」「簡便」「贅沢」「環境」をテーマとした商品やオリジナル商品の品揃えの拡大にも取り組んだ。

 既存店の活性化では、「マックスバリュエクスプレス」3店舗、「マルナカ」4店舗の計7店舗で実施し、新店では「フジ」1店舗を開店。これらの取り組みにより売上高前年同期比は3.3%増加した。

 ディスカウントストア業態では、価格競争力のさらなる強化と差別化を目指し、イオンのDS専用PB商品の品揃えを拡充。また、店舗の競争力向上に向け、「ザ・ビッグ」1店舗をスクラップ&ビルドし、売上高は2.5%増加した。

 ノンストアの取り組みでは、移動販売のルート拡大を引き続き進め、累計で88店舗、車両台数140台、760ルートで展開。過疎が進むエリアや島嶼まで商品を届けることで、さらに地域とのつながりを深めた。移動スーパーの売上高は8.5%増で好調に推移した。

 2026年2月期の連結業績については、営業収益で0.8%増の8,150億円、営業利益で19.7%増の155億円、経常利益で17.4%増の168億円を見込み、2ケタ増益の決算を計画した。

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