サンドラッグ、3月期決算は売上高・利益とも5%超の伸び


サンドラッグ

 サンドラッグ(東京都)が5月15日に発表した2025年3月期決算(連結2024年4月1日~2025年3月31日)は、売上高が前期比6.7%増の8,018億円、営業利益が8.5%増の444億円、経常利益が5.0%増の438億円、純利益は5.6%増の307億円となり、売上高・利益とも5%超の伸びを達成した。

 連結財政状態については、総資産が237億9,900万円増の4,440億700万円、純資産が166億2,300万円増の2,697億1,300万円、自己資本比率は0.5ポイント上げて60.7%とした。

 2024年度は、専門性を一層高め、顧客に期待されるサービスレベル向上達成のため、質の高い新規出店・改装を実施。経費面では、引き続きデジタル化(省人化)などに取り組み、生産性の向上を図った。また、太陽光パネルの設置・省エネ設備の積極的導入・食品廃棄物リサイクル化や環境配慮型PB商品の開発など、環境経営の推進にも取り組んだ。

 ドラッグストア事業(直営店、星光堂薬局、サンドラッグプラス、大屋、FC店)の売上高は5.3%増の5,173億3,300万円、営業利益は3.6%増の266億4,500万円で増収増益を達成。インバウンド需要の回復が緩やかに継続していることもあって、売上高は前期をクリア。

 また、販管費は、中間期までのサマー化粧品の売上減少の影響などで、販管費率は0.2ポイントほど上昇したが、計画の範囲内でコントロールし、営業増益を果たした。出店については、63店舗を新規出店し、84店舗を改装。期末のグループ店舗数を1,124店舗とした。

 ディスカウントストア事業(ダイレックス)の売上高は9.1%増の3,422億6,700万円、営業利益は16.8%増の178億5,000万円と大きく伸長。年間を通して季節品が堅調であったことに加え、引き続き米を中心とした食料品の市場価格が上昇していることから、食品部門が好調に推移した。出店については、27店舗を新規出店し、14店舗を改装。期末の店舗数は418店舗に拡大した。

 連結ベースの売上総利益は、売上総利益率が0.27ポイント改善して25.45%まで高まったことを受け、147億6,800万円増の2,040億8,700万円に伸長。一方、販管費は112億6,800万円増えて1,595億9,100万となったが、売上総利益の増加分が吸収し、営業利益は前期に比べて35億円増加した。

 2026年3月期の連結業績については、売上高で6.0%増の8,500億円、営業利益で6.3%増の473億円、経常利益で4.9%増の460億円を目指した。

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