ベイシア・カインズ、群馬県前橋市の2店舗で「おから」入りレジ袋の販売開始、市指定ごみ袋とする実証を実施

　ベイシア（群馬県）とカインズ（埼玉県）は4月8日より、群馬県前橋市と包括連携協定を締結している「ベイシア 前橋小島田店」と「カインズ 前橋小島田店」において、地域企業との協力により、市指定ごみ袋をレジ袋として販売する実証事業を開始した。

　今回の実証事業で販売されるレジ袋は、前橋市に拠点を置く相模屋食料（群馬県）が豆腐製造過程で発生する「おから」から開発したバイオマス素材「TOFURESIN」を使用し、井上ビニール（群馬県）と共同で作製した全国初の市指定ごみ袋だ。1枚あたり、生おからを1.2g使用したバイオマス素材の袋で、特許も取得している。

　この実証事業は、プラスチックごみや温室効果ガス削減を目指すとともに、産業廃棄物となる「おから」を再利用した持続可能なごみ袋を提供することから、食品ロス削減や生産者支援にも繋がることが期待されている。

　通常のレジ袋10,000枚の代わりとして、バイオマス素材のごみ袋を使用することで、温室効果ガス330kg-CO2の削減が見込まれ、12㎏のおからが再利用される予定だ。また、このレジ袋はそのままごみ袋として使用できるため、新たにごみ袋を購入する手間も省け、地域住民の利便性向上にも貢献する。

　ベイシアとカインズは、2024年10月にそれぞれ前橋市と締結した包括連携協定の一環として、地域活動の推進と環境への貢献を目指し、今後も地域課題解決に取り組んでいく方針だ。

【実証事業概要】
販売開始日：2025年4月8日（火）
実施店舗：
　ベイシア 前橋小島田店（前橋市小島田町163-1）
　カインズ 前橋小島田店（前橋市小島田町136）
袋の仕様：20ℓサイズ
販売数：ベイシア・カインズ 2店舗合計10,000枚
販売価格：7円／枚