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2月企業物価、4.0%上昇=コメ高騰が波及―日銀

時事通信社
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日銀本店
〔写真説明〕日銀本店=東京都中央区(時事通信社)

 日銀が12日発表した2月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は125.3と、前年同月比4.0%上昇した。48カ月連続のプラス。コメの高騰に加え、その分をおにぎりや弁当に転嫁する動きも広がったことなどから、指数は過去最高だった前月と同水準だった。

 一方、電気・ガス代の政府補助金が再開された影響で、伸び率は6カ月ぶりに前月(4.2%)から鈍化した。

 企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、384品目が上昇、108品目が下落した。

 分野別では、農林水産物が39.4%の大幅上昇。精米・玄米に加え、高病原性鳥インフルエンザの拡大に伴う鶏卵の価格上昇が指数を押し上げた。コメを含む原材料費の価格転嫁が進んだ飲食料品は2.6%上昇した。 

 非鉄金属はアルミニウムや銅市況高騰で13.6%上昇した。電力・都市ガス・水道は5.7%上昇で、前月(11.1%)から鈍化した。

 日銀は精米価格に関し、「前月比では伸びが相当落ち着いてきた」と指摘。今後は「新米が出回るまで今のような水準を中心に上下していくのではないか」との見方を示した。

 海外から輸入するモノの価格を示す輸入物価指数は、円ベースで前年同月比0.7%下落。契約通貨ベースでは1.6%下落した。

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