東急ストア、家庭廃食油の回収拠点を拡大
東急ストア(東京都)は、1月18日より家庭から出る廃食油の回収拠点を順次拡大する。
この取り組みは、日本航空(東京都)が推進する「すてる油で空を飛ぼう」プロジェクトに賛同し、家庭から出る廃食油を持続可能な航空燃料(SAF)としてリサイクルするものだ。これにより、環境負荷の低減と脱炭素社会の実現を目指している。
東急ストアは2024年11月、大森店(東京都大田区)で回収を開始し、今回、新たに蒲田プラザ店、上池台店、久が原店(いずれも東京都大田区)でも回収拠点を順次導入。今後も他店舗への拡大を計画している。
回収は、家庭で不要になった植物性液体油を「JALオリジナルUCOボトル」に入れ、店舗内に設置された回収ボックスに流し込む方式で行われる。対象は常温で液体の植物性油に限られ、固形油や食品が混ざった油、事業用廃油は回収対象外である。
同社はこれまでにも、需要予測発注システムによる食品ロス削減や、リサイクル資源の回収、設備の切り替えによるCO2排出量削減など、環境負荷低減に向けた活動を行ってきた。今回のプロジェクトもその一環であり、家庭から出る廃食油を「価値ある資源」として活用していく計画である。
東急ストアは今後も地域密着型スーパーとして、サステナブルな社会の実現に向けた活動を続けていく方針である。