米消費者物価、2.9%上昇=3カ月連続で伸び拡大―24年12月
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【ワシントン時事】米労働省が15日発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.9%上昇した。伸びは前月(2.7%上昇)を上回り、3カ月連続で拡大、インフレの根強さが示された。米景気や雇用情勢も堅調に推移しており、連邦準備制度理事会(FRB)が利下げをいったん休止するとの観測が浮上している。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比3.2%上昇と、伸びは前月から小幅縮小した。
項目別では、ガソリンが3.4%低下、中古車・トラックも3.3%下がった。一方、サービス価格(エネルギー関連除く)は、家賃など住居費や自動車保険といった輸送関連の値上がりが響き、4.4%上昇だった。
FRBは今月28、29両日に開く金融政策会合で、4会合ぶりに政策金利を据え置くとの見方が市場では大勢を占める。FRB内では「インフレ鈍化の進展がほとんど見られないなら、現行水準でより長期の金利維持」(高官)を求める声も上がっている。
◇24年12月の米CPI概要
消費者物価指数 0.4(前年同月比2.9)
コア指数 0.2(前年同月比3.2)
エネルギー 2.6
燃料油 4.4
ガソリン 4.4
衣料 0.1
新車 0.5
中古車 1.2
帰属家賃 0.3
航空運賃 3.9
(注)前月比%上昇、▲は低下。季節調整後。前年同月比は季節調整前