【ニューヨーク時事】米百貨店大手メーシーズが11日発表した2024年8~10月期決算は減収減益となった。同社は不正会計が発覚して決算発表を延期していたが、調査が完了したと説明した。
小口配送を担当する会計責任者は過去3年間にわたり、約1億5100万ドルの配送費用を隠蔽していた。米メディアによると、社員は私腹を肥やすために不正を重ねていたわけではなかったという。
全体の既存店売上高は1.3%減。物価高で消費者が購入に慎重になる中、店舗別の売上高では「メーシーズ」は減少。「ブルーミングデールズ」と「ブルーマーキュリー」は増加した。
通年の業績予想については、売上高を223億~225億ドル(不正会計の修正を反映した前四半期時点では221億~224億ドル)に変更。調整後の1株当たり利益は2.25~2.50ドル(同2.34~2.69ドル)に下方修正した。
◇メーシーズ(M)決算の概要
24年8~10月期 前年同期
売上高 4,903 5,038
純利益 28 41
1株利益 0.04 0.21
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル。