セブン&アイ・ホールディングス傘下の大手スーパー、イトーヨーカ堂が、正社員を2026年2月期までに約1000人減らすことが6日、分かった。現在の全社員の2割弱に当たる。ヨーカ堂は不採算店閉鎖などの構造改革に伴い、グループ企業への社員の配置転換などを進めている。定年退職などによる自然減と合わせ、事業規模に見合った人員数に抑えたい考えだ。
セブン&アイは昨年、構造改革の一環で、26年2月末までにヨーカ堂の33店舗を閉める方針を示した。ヨーカ堂では今年2月末まで早期退職も実施し、約700人が応募した。1000人規模の人員減はこれとは別で、希望退職などは募らず、主に配置転換や自然減で体制を縮小させる方針だ。
セブン&アイは、主力のコンビニエンスストア事業に注力するため、スーパー事業や外食事業などを束ねた中間持ち株会社ヨーク・ホールディングス(HD)の株式の過半を売却する方針。先月に締め切った1次入札には住友商事や米投資ファンドのベインキャピタルなどが応じた。売却に向け、ヨークHDの中核となるヨーカ堂の収益力改善が急務となっている。