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景気判断、据え置き=生産は8カ月ぶり下げ―10月経済報告

東京都内の横断歩道を渡る人たち
〔写真説明〕東京都内の横断歩道を渡る人たち(EPA時事、資料写真)

 政府は29日公表した10月の月例経済報告で、国内の景気判断を3カ月連続で「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とした。項目別では、生産を前月の「持ち直しの動きが見られる」から「このところ横ばいとなっている」に引き下げた。下方修正は2月以来8カ月ぶり。

 内閣府は生産の引き下げについて、半導体の国内生産を強化してきた中国の需要鈍化により、好調だった半導体製造装置の生産が一服していると指摘した。他の項目は前月の判断を踏襲した。個人消費は夏のボーナスなどが堅調だったが、食料品価格の高騰で消費者マインドの改善に足踏みが見られるという。 

 海外経済は「一部の地域において足踏みが見られるものの、持ち直している」との判断を維持した。国・地域別では消費財輸出や個人消費が持ち直している英国を上方修正した。