ヤマザワ(山形県)が10月10日に発表した2025年2月期第2四半期決算(連結2024年3月1日~8月31日)は、売上高が前年同期比0.6%増の509億5,800万円となったが、営業利益で6億8,200万円の損失、経常利益で2億7,500万円の損失を生じた。
上期は、人件費の単価やエネルギー価格などの上昇が予想を上回ったことや、原材料高騰に対応した価格転嫁がスムーズに行えなかったことなどから、必要な売上総利益を確保するまでには至らなかった。
スーパーマーケット事業は、既存店5店舗で改装を実施し、1店舗を閉店。売上高は0.8%増の445億900万円となったが、ドラッグストア事業は、1店舗を新規オープンしたものの、ヘルスケア商品の伸び悩みや天候不順による化粧品への影響などもあり、売上高は0.7%減の64億4,500万円と苦戦した。
上期は、売上原価の3億1,400万円増の368億9,500万円に対して、売上総利益は600万円減の140億6,200万円。売上総利益率は0.2ポイント悪化して27.6%となった。一方、販管費については、給料2億800万円増、減価償却費6,300万円増、その他9億3,900万円増となり、合計では12億900万円増の147億4,500万円。売上総利益の減少と販管費の増加が、営業損失6億8,200万円につながった。また、営業外収益で補助金収入や電子マネー退蔵益などを含み4億3,800万円を計上したが、経常損失は避けられなかった。
同社では今回の業績を踏まえ、通期連結業績予想を修正、売上高は前回予想から12億円減の1,015億円(0.4%減)、営業利益は同12億5000万円減の8億円の営業損失、経常利益は同11億5000万円減の5億円の経常損失とした。