新物流拠点、AI全面展開=ロボット10倍で自動化―米アマゾン

時事通信社
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米アマゾン・ドット・コムが開いたイベントで、物流拠点への人工知能(AI)展開について説明する同社担当幹部
〔写真説明〕米アマゾン・ドット・コムが開いたイベントで、物流拠点への人工知能(AI)展開について説明する同社担当幹部=9日、テネシー州ナッシュビル(時事通信社)

 【ナッシュビル(米テネシー州)時事】米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムは9日、ルイジアナ州の新たな物流拠点に人工知能(AI)を全面展開すると発表した。商品の仕分けや包装、移動を担うロボットを従来の10倍配備。商品の充実とともに煩雑化する作業の一部を自動化し、効率化する。従業員をメンテナンスなどに専念させ、人間とAIの共存を図る。

 テネシー州ナッシュビルで開いたイベントで、担当幹部は「AIと協調型ロボットを組み合わせ、ネット通販を再定義する未来を体現している」と語った。

 中核を担うシステム「セコイア」は、3000万点以上の商品在庫を管理し、従業員の手元に商品を届けられる。テキサス州の拠点に昨年導入したが、今回、規模を5倍に拡大した。ロボットアームは形や重さ、大きさの異なる2億点の識別が可能。画像認識など随所に生成AIを活用した。 

 新拠点では、作業工程にかかる時間を25%短縮し、同日配送できる点数を増やす。繁忙期のコストも25%減らす。自動化の進展に伴い、メンテナンスやエンジニアリングなどの技術人材の育成も強化しており、従業員の賃金上昇にもつながっているという。

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