DCM、上期は2ケタの増収・増益
DCMホールディングス(東京都)が9月27日に発表した2025年2月期第2四半期決算(連結2024年3月1日~8月31日)は、営業収益が前年同期比16.5%増の2,877億円、営業利益が18.3%増の210億円、経常利益が12.6%増の196億円となり、2ケタの増収・増益を達成した。
中間連結会計期間、春先は天候不順の影響を受けたものの、気温の上昇に伴ってエアコンや扇風機などの電気冷房機器が好調に推移。南海トラフ地震臨時情報の発表や台風の影響で防災用品も大きく伸長した。
DCMブランド商品については、原材料価格の上昇と円安による仕入価格の上昇、物流コストの上昇などの影響は受けたが、環境に配慮した商品開発、節電や節約商品の新規展開、販促強化に取り組んだ効果もあって、売上高構成比を前年同期に比べて0.7ポイントアップの27.0%まで引き上げた。
また、ケーヨーの完全子会社化・吸収合併による連結業績への寄与もあり、主力商品部門の売上高伸長率は、園芸部門が22.3%増、ホームインプルーブメント部門17.2%増、ホームレジャー・ペット部門18.4%増、ハウスキーピング部門26.5%増、ホームファニシング部門17.6%増、ホームエレクトロニクス部門29.9%増と、いずれの商品部門も2ケタの伸びをみせた。
売上総利益率は前年同期に比べて1ポイント改善して34.2%、営業総利益率も1.1ポイント改善して35.7%。一方、販管費は0.9ポイント増えて28.2%となったが、利益率の改善によって販管費の増加分を吸収。営業利益を厚くした。
2025年2月期の連結業績については、営業収益で12.7%増の5,505億円、営業利益で18.5%増の340億円、経常利益で19.7%増の328億円の2ケタ増収・増益を見込んでいる。