【ニューヨーク時事】米百貨店大手メーシーズが２１日発表した２０２４年５～７月期決算（２４年度第２四半期）は減収増益となった。消費者が財布のひもを締めており、売り上げは前年同期比で３．５％減少した。
一方、不採算店舗の閉鎖や人員削減を進める中、純損益は１億５０００万ドルの黒字（前年同期は２２００万ドルの赤字）に転換した。 既存店売上高は３．３％減。粗利益率は４０．５％（前年同期実績は３８．１％）に上昇した。
２４年通期の業績予想は、売上高を２２１億～２２４億ドル（従来は２２３億～２２９億ドル）に下方修正した。調整後の１株当たり利益については２．５５～２．９０ドルの見通しを据え置いた。
百貨店業界はネット通販などとの競争激化で売り上げが伸び悩んでおり、長引くインフレで消費者は高級衣料品や宝飾品の購入を控えている。メーシーズはコスト削減や、顧客体験（ＣＸ）の向上などを通じて経営の立て直しを目指す。
◇メーシーズ（Ｍ）決算の概要
２４年５～７月期 前年同期
売上高 ５，０９６ ５，２８０
純損益 １５０ ▲２２
１株利益 ０．５３ ０．２６
（注）売上高と純損益の単位は１００万ドル、１株利益は調整後、ドル。▲は赤字。