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クスリのアオキ、ファンド提案否決=創業家社長ら再任―株主総会

クスリのアオキのロゴ

 ドラッグストアを展開するクスリのアオキホールディングスは16日、金沢市内で定時株主総会を開き、創業家出身の青木宏憲社長ら取締役3人の解任を求めた香港系投資ファンドのオアシス・マネジメントによる株主提案が反対多数で否決された。会社側が提案した青木社長ら11人の取締役選任案は可決された。

 オアシスは昨年も独自の取締役選任案などを提案し、否決された。今回はクスリのアオキが青木社長と青木孝憲副社長に対し、不当に安い価格でストックオプション(自社株購入権)を発行したと主張。ガバナンス(企業統治)に重大な問題があると訴え、解任を求めた。これに対し、クスリのアオキは、価格は第三者機関による客観的な分析に基づくものだと反論していた。 

 オアシスによる解任案の賛成率がいずれも17%程度にとどまった一方、会社側の提案には株主の約7~8割が賛成した。総会には株主114人が出席。所要時間は昨年より約30分長い2時間28分に及び、過去最長を記録した。