マックスバリュ東海(静岡県)が7月12日に発表した2025年2月期第1四半期決算(連結2024年3月1日~5月31日)は、営業収益が前年同期比3.2%増の920億円、営業利益が18.5%増の28億円、経常利益が17.8%増の28億円と、増収・2ケタ増益となった。
中期経営計画がスタートする2024年度は、「事業構造の変革」「テクノロジーの活用を通じた付加価値の創造」「サステナビリティ経営の推進」を基本戦略に掲げ、これまで以上に地域社会への貢献度を高め、持続的な企業価値向上を目指した取り組みを進めた。
営業面では、時間帯に応じた品揃えや鮮度・出来立て商品の訴求といった基本の徹底に注力。デリカ商品の拡充や、冷凍食品の品揃え拡大に向けた冷凍ケースの入れ替えを14店舗で実施するなど、成長カテゴリー商品の販売強化に取り組んだ。
また、生産性向上による付加価値の創出に向けた新規の取り組みとして、電子棚札を36店舗に導入したほか、レジ精算の利便性向上やレジ関連業務の削減に向けてキャッシュレスセルフレジを9店舗に導入。日本気象協会が提供する気象予測データを用いた農産品の自動発注支援システムを活用し、発注精度の向上による在庫量の適正化も進めた。
新規出店・改装店舗では、誰もが買物を楽しめる店舗づくりに努め、高い位置の商品分類表示がわかる「フロアサイン(床面分類表示)」を導入。また、太陽光発電のPPAモデルを7店舗と本社に導入し、再生可能エネルギーへの転換による持続可能な社会の実現に取り組んだ。
第1四半期は、既存店売上高が2.2%増で推移。営業総利益の2.7%増(6億8,800万円増)は、販管費の1.1%増(2億4,300万円増)を吸収。2ケタの営業増益につなげた。
2025年2月期の連結業績については、営業収益で2.8%増の3,770億円、営業利益で1.6%増の137億円、経常利益で0.6%増の136億円を予想している。