米メーシーズ、買収協議打ち切り=投資グループと金銭面で折り合えず
【ニューヨーク時事】米百貨店大手メーシーズは15日、投資グループが提案した同社の買収を巡り、協議の打ち切りを決めたと発表した。提案内容が資金繰りの確実性を担保せず、説得力がないと判断したことが背景にある。
メーシーズは3月、投資グループを構成する米投資会社アークハウス・マネジメントとブリゲード・キャピタルと秘密保持契約を結び、協議を本格化させた。投資グループはメーシーズ株を1株当たり24ドルで買い取ると提案したが、その後24.80ドルに引き上げていた。
メーシーズは15日の声明で、株主価値を高めるため自主再建計画を進める意向を表明した。
同社はインターネット通販の台頭などを受け、業績が低迷。今年2月には、今後3年間かけて全店舗の3割に相当する150店舗を閉鎖する方針を公表した。