日銀が12日発表した6月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前に比べて物価が「かなり上がった」「少し上がった」と回答した人の割合は計95.0%と、前回3月調査の94.4%から上昇した。急速な円安進行を背景に生活必需品の値上げが続く中、8回連続で9割を超えた。
1年前と比べて物価がどの程度変化したかを聞いたところ、回答の平均値はプラス15.7%と、前回のプラス14.2%から上昇。1年後の物価については、87.5%が「上がる」と予想し、2008年6月調査以来の高水準だった。
現在の暮らし向きについては、「ゆとりが出てきた」から「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI」はマイナス52.1で、前回のマイナス44.2から悪化した。
調査は全国の20歳以上の個人を対象に3カ月ごとに実施されており、今回は5月9日から6月4日まで行われ、約2100人が回答した。