日銀が12日発表した5月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は122.2と、前年同月比2.4%上昇した。プラスは39カ月連続で、指数は6カ月連続で過去最高となった。円安などによる原材料や資源価格の高止まりに加え、再生可能エネルギー賦課金の引き上げで電気料金が上昇し、全体が押し上げられた。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、394品目が上昇、103品目が下落した。
分野別では、非鉄金属が銅市況の上昇で20.7%、石油・石炭製品が円安や原油価格の上昇で6.8%、それぞれ上がった。電気・都市ガス・水道は過去の燃料費下落の影響が続き7.4%低下したが、前月(19.6%低下)からは下げ幅を大きく縮めた。