企業向けサービス価格、2.8%上昇=32年ぶり高い伸び、価格転嫁で―4月
日銀が28日発表した4月の企業向けサービス価格指数(速報値、2015年平均=100)は前年同月比2.8%上昇し、111.9だった。人件費やエネルギー価格の上昇を反映した価格改定の広がりで増加率は前月から拡大。消費税率引き上げが影響した期間を除いたベースで、伸び率は1991年9月(3.2%)以来、32年7カ月ぶりの高水準となった。
同指数は企業間で取引されるサービスの価格の動きを示しており、プラスは38カ月連続。調査対象の146品目中、価格が上昇したのは113品目、下落したのは18品目。土木建築や教育訓練など諸サービスが3.7%上昇したほか、運輸・郵便が3.4%、情報通信が2.2%伸びた。
宿泊サービスは22.3%上昇と、前月から伸び率を縮めたものの、インバウンド(訪日客)を含めた人の移動の回復や人件費転嫁の動きを背景に引き続き高い伸びを示した。