【シリコンバレー時事】米マイクロソフト(MS)は21日、生成AI(人工知能)でチーム管理を支援する業務用サービス「チーム・コパイロット」を発表した。業務用チャット「チームズ」を使ったオンライン会議で議題の設定や進行、記録の作成をAIが担い、参加者のやりとりを促進する。
21日に米ワシントン州で開いた年次イベントで発表した。生成AI支援機能「コパイロット」を利用している企業向けに、今年後半から試験提供を始める。ナデラ最高経営責任者(CEO)は「コパイロットを個人を超えてチームの補佐役にする」とアピールした。
この他、提携先の米オープンAIが手掛ける生成AIの基盤モデルで、文章や画像、音声を理解し回答する「GPT―4o(オー)」を、MSのクラウドサービス「アジュール」で提供。NTTデータの基盤モデルもアジュールから利用できるようにするという。
MSは、インターネット環境がなくても動く基盤モデル「Phi(ファイ)―3」を開発してきた。イベントでは文章や画像を理解し、文章で答える「ファイ―3ビジョン」の追加も発表した。