4月8日にフジ(広島県)が発表した2024年2月期決算(連結2023年3月1日~2024年2月29日)は、営業収益が前期比2.0%増の8,010億円、営業利益が33.5%増の151億円、経常利益が30.0%増の173億円、当期純利益は17.7%減の74億円で着地した。
連結会計年度、営業収益は堅調に推移して増収となり、それに伴い売上総利益も2.7%増(55億円増)の2,071億円、営業総利益は2.5%増(58億円増)の2,370億円を確保した。賃上げの実施により上昇した人件費は未来への投資と捉える一方、統合シナジー効果の創出によるコスト低減効果などに加え、プロセスセンターの活用やデジタル化の推進などによる生産性の向上に取り組んだことで、販管費の増加は0.9%増(20億円増)の2,219億円に止まり、2ケタの営業増益をもたらした。
一方、当期純利益については、前期に特別利益に計上した投資有価証券売却益がなくなり、2024年2月期には、収益性の低下がみられた店舗などについて減損損失51億円を組み入れたことから、17.7%の減益につながった。
2025年2月期の連結業績予想については、営業収益を1.1%増の8,100億円、営業利益を2.6%増の155億円、経常利益を1.9%増の177億円とした。