カインズ（埼玉県）は3月11日、敷地面積、延床面積ともに同社最大となる物流拠点「カインズ桑名流通センター」の本格稼働を開始した。
桑名流通センターは、東名阪自動車道の「桑名インターチェンジ」から約7.5km、「桑名東インターチェンジ」から約7kmの位置にあり、全国への広域配送拠点としてだけでなく、名古屋中心地への効率的な配送拠点としても利便性の高い立地にある。
これまで、海外からの荷物は太田流通センター（群馬県太田市）で集約され、全国のTC（Transfer Center）や店舗へ配送していたが、桑名流通センターを西日本エリアのマザーセンターとして機能させることで、長距離幹線輸送の削減と店舗物流サービスの効率化を図る。
新しい流通センターは地上4階建てで、延床面積は約29,000坪。1階にはTC、2～4階にはDC（Distribution Center）が配置され、各設備を連携させたシームレスな自動化を図り、危険物倉庫を併設する。また、構内作業では荷物の保管や店別仕分け、搬送作業などを自動化し、省人化を実現する。
環境配慮型の物流センターとして、LED照明や太陽光発電など再生エネルギーが導入され、最大発電時には消費電力の100％を再生エネルギーで賄う。また、一部のパレットには海に流れ出る可能性のあるプラスチックごみを回収し、リサイクルしたOBP素材（オーシャン・バウンド・プラスチック）を使用する。
今後もカインズは、物流の効率化や供給スピード向上を図り、物流の2024年問題に向けたイノベーションを進めていくという。
※TC…Transfer Center（商品の在庫を持たず、納入された商品を仕分けて配送を行う）
※DC…Distribution Center（在庫を保管し、受注に応じて出荷する）
■「カインズ 桑名流通センター」概要
名称： カインズ 桑名流通センター
所在地： 三重県桑名市多度町
敷地面積： 62,905.82㎡（19,062.37坪）
延床面積： 95,161.57㎡（28,836.84坪）
トラックバース： 139台
駐車場： 312台
最大保管能力： 約28,000PL