【ニューヨーク時事】米インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムは29日、ロボット掃除機「ルンバ」などを手掛ける米アイロボットの買収を断念すると発表した。欧州連合(EU)の規制当局から承認を得られる見通しが立たないことを理由としている。
アマゾンは2022年に、アイロボットを総額約17億ドル(約2500億円)で買収すると発表した。音声対話型AI(人工知能)「アレクサ」に対応したスマート家電を展開する中で、品ぞろえの強化を目指していた。
アマゾンとアイロボットは共同声明で、「過度な規制は消費者と競争の双方にとって有害だ」とEU当局を非難した。