イズミが1月9日に発表した2024年第3四半期決算(連結2023年3月1日~11月30日)は、営業収益が前年同期比3.3%増の3,448億円、営業利益は1.6%減の218億円で、増収減益となった。
第3四半期累計期間は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い消費抑制意識の緩和がみられ、大型商業施設の来店客数が増加して営業収益を押し上げた。売上総利益は、前年同期に比べて41億6,600万円増の1,022億1,600万円。営業収益比で29.6%と前年同期に比べて0.2ポイント上昇したが、人件費および設備投資に伴う減価償却費が増えたことなどから、販管費は65億5,000万円増加(5.7%増)して1,216億9,800万円を計上。営業収益比では35.3%となり、前年同期より0.8ポイント上昇したことが営業利益を圧迫した。
営業収益の約96%を占める「小売事業」については、営業収益は3.2%増の3,323億円となったが、営業利益が6.3%減の175億円。残る四半期は、高付加価値の商品・サービスの提供に努めるとともに、値ごろ感を重視した品揃えを強化し、二極分化する消費嗜好に対応。また、高止まりする電力料金などの費用低減を図るべく、全社を挙げて電力使用量削減に取り組む一方で、新規出店、既存店へのリニューアル投資を強力に進めていく。