米高級百貨店が統合協議=サックス・フィフス・アベニューとニーマン・マーカス
【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は1日、米高級百貨店サックス・フィフス・アベニューが、米同業ニーマン・マーカス・グループ買収に向けて協議していると報じた。ただ、ニーマン側は今週、最新の提案を拒否したという。
老舗のサックスはニューヨーク5番街の店舗が特に知られる。同じく老舗のニーマンはコロナ禍が打撃となり、2020年に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。
WSJが関係筋の話として伝えたところによれば、最新案はニーマンを約30億ドルと評価したものの、現金部分の割合が少なかった。協議は継続しているが、年内合意の可能性は低い。
統合により、サプライヤーへの交渉力が増すほか、コスト削減が可能となる。両社は業績を公表していないが、金銭的に余裕がある人々の消費行動に変化が見られる中、売上高はいずれも昨年の好調なペースから減速しているという。