フジが10月11日に発表した2024年2月期第2四半期決算(連結3月1日~8月31日)は、営業収益が前年同期比3.3%増の3,988億円、営業利益は18.5%増の60億円となった。純利益は、前期の投資有価証券売却による特別利益の剥落で、▲31.8%の40億円。
フジ・リテイリングは、「最新基準の店舗づくり」を掲げ、愛媛県と広島県を重点エリアに定めて新規出店計画を推進。既存店の活性化については、安全と安心が確保された快適な買物環境の追求、デジタル化、利便性と競争力の向上に取り組んだ。新店は3月にグランドオープンした「ラクア緑井」。既存店については4店舗で改装を行って活性化を進めた。また、大型店を中心に集客イベントを再開し、客数と売上高の伸長につなげている。
マックスバリュ西日本については、新規出店が2店舗、改装により活性化を進めた既存店は11店舗。惣菜や冷凍食品などの調理済み食品の販売が好調に推移し、地域の特色を活かした商品開発、バイヤー厳選の「バイヤー三ツ星」の販売強化、販売点数アップに向けたトップバリュ商品の積極展開などが功を奏し、売上高は堅調に推移した。
一方、賃上げの実施などで販管費は2.0%増(22億円増)の1,109億円となったが、プロセスセンターの活用やデジタル化の推進などによる生産性向上にも取り組み、営業収益の増加、売上総利益を確保(1,018億円、売上総利益率26.5%)したことが増収増益につながった。