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セブン、営業益が過去最高=コンビニ好調、百貨店売却特損も―8月中間決算

セブン&アイ・ホールディングスの看板
〔写真説明〕セブン&アイ・ホールディングスの看板(時事通信社)

 セブン&アイ・ホールディングスが12日発表した2023年8月中間連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比2.7%増の2411億円と、2年連続で過去最高を更新した。好調な国内コンビニエンスストアが業績をけん引。一方、傘下の百貨店「そごう・西武」の売却に伴い1303億円の特別損失を計上したことで、純利益は41.0%減の802億円にとどまった。 

 国内コンビニは弁当やおにぎりなどオリジナル商品の販売が伸長。コロナ禍の行動制限撤廃に伴う人流回復も追い風となり、各店舗の1日当たりの平均売上高は、1974年の1号店開店以来、上期として初めて70万円を超えた。

 一方、ガソリンスタンドを併設する店舗が多い北米コンビニ事業は、ガソリンの小売価格が高騰していた前年から大幅に下落したことで売り上げが落ち込んだ。総合スーパーのイトーヨーカ堂も光熱費の増加などで営業赤字が拡大した。

 井阪隆一社長は電話会見で、そごう・西武売却に絡む同社労働組合のストライキに関し「対話を重ねたが理解いただけない部分があった。(発動には)私どもの責任も非常にあった」と述べた。