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イズミ 第2四半期増収も営利が微減

消費税増税の影響から通期業績予想を下方修正したイズミ。今後いかに成長を図るのか。
消費税増税の影響から通期業績予想を下方修正したイズミ。今後いかに成長を図るのか――

 イズミが10月10日に発表した2024年2月期第2四半期決算(連結3月1日~8月31日)は、営業収益が前年同期比4.1%増の2,333億円、営業利益は▲1.1%の155億円となった。

 主力の小売事業は、外出・旅行・季節歳時などのオケージョン消費への回帰で、消費行動が変化することを前提にした品揃えやサービス提供態勢に舵を切って事業を推進。電気料金、食料品・日用品を中心とした値上がりに対しては、高付加価値の商品・サービス提供に努めるとともに、値ごろ感を重視した品揃えを強化するなど、二極分化する消費志向に対応した。また、消費の回復局面入りで投資効果を得やすくなったことから、既存店のリニューアル投資を強力に推進。大型商業施設の来店客数が増加したことも売上増に貢献した。

 一方、仕入れ条件を見直し、商品ロス管理を徹底することで売上原価の低減に努めたほか、高止まりする電気料金などの費用低減のため、全社取り組みとして電力使用量の削減を進めた。

 その結果、売上総利益は約33億円増えて694億円。営業収益対比では0.3ポイント上昇して29.8%となったが、主に人件費と水道光熱費が増加した販管費は6.6%増の約816億円となり、営業収益対比で0.9ポイント上昇の35.0%となったことが営業利益を圧迫した。