中国景況感、節目割れ続く=雇用悪化で5カ月連続―8月
【北京時事】中国国家統計局が31日発表した8月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.7だった。前月から0.4ポイント改善したものの、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を5カ月連続で下回った。雇用の悪化が景気回復の重しになっている。
PMIの項目のうち、雇用を示す指数は6カ月連続で悪化。需要の強さを示す新規受注が0.7ポイント上昇の50.2と5カ月ぶりに節目を超える中、雇用の低迷が目立った。
中国の都市部の16~24歳の失業率は6月に21.3%と過去最高を更新。7月については統計局がデータの適正化を理由に公表を見送ったものの、上昇したとみられている。
同時に発表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は51.0と、5カ月連続で悪化した。不動産開発大手の碧桂園などで経営危機が表面化する中、不動産や保険の低迷が目立った。