〔海外決算〕米メーシーズ5~7月期は減収、赤字転落=通期予想据え置き
【ニューヨーク時事】米百貨店大手メーシーズは22日発表した2023年5~7月期決算は9.5%の売上高落ち込みが響き、純損益は赤字に転落した。インフレ下で消費者の必需品に対する出費がかさむ中、デパートは苦戦が続いている。
既存店売上高は7.3%減。在庫処分セールの実施で粗利益率は38.1%(前年同期実績は38.9%)に低下した。ただ、年金関連の費用などを除いた調整後1株損益は黒字を確保した。
24年1月通期の業績予想については、売上高を228億~232億ドル、既存店売上高を6.0~7.5%減、調整後の1株当たりの利益を2.70~3.20ドルと、それぞれ6月1日の見通しのまま据え置いた。同社は「マクロ経済に関する圧力とこうした圧力が緩和する時期の不透明性を踏まえると、消費者に対して慎重な姿勢を崩していない」と説明した。