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自動運転トラックの物流網構築へ=三菱地所、新興企業と資本業務提携

 三菱地所は30日、自動運転トラックを開発する新興企業「T2」(千葉県)と資本業務提携したと発表した。三菱地所の物流施設をT2のトラックの発着拠点として活用し、自動運転による幹線輸送ネットワークの構築を目指す。長距離輸送の効率化を通じ、ドライバーの時間外労働の規制強化で深刻な人手不足が懸念される「2024年問題」への対応を図る。

 三菱地所が30日、T2の第三者割当増資を引き受け、12億5000万円を出資。T2は26年の実用化を目標に特定条件下での無人運転を可能とする「レベル4」の自動運転トラックの開発を進めている。

 三菱地所は自動運転トラックに対応した次世代物流施設を26年をめどに京都府に開設予定で、関東や中京圏でも開設を検討している。こうした施設をT2のトラックの発着拠点として各エリアを結ぶ輸送サービスを提供する計画だ。

 T2は22年に三井物産などの出資により設立された。