コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパンは20日、今年11月に迎える創業50周年の記念式典を東京都内のホテルで開催した。永松文彦社長は「世の中が新しい何かを望む限り、私たちは変わり続ける」と決意を表明。新たな企業理念「明日の笑顔を 共に創る」も公表した。
式典には、取引先の企業トップら約700人が出席した。永松社長は「米国で生まれ、日本で進化を遂げた『セブン―イレブン』は、今や世界に通用する日本文化だ」と強調。今後は従来の強みである「便利さ」に加え、「社会課題の解決にも貢献する」と述べた。
セブンの「生みの親」で、その成長を主導した鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問もあいさつ。「若い人たちに力を出してもらい、全国で、全世界で羽ばたけるようにしてほしい」と呼び掛けた。
式典の冒頭には、グループ創業者で今年3月に98歳で死去した伊藤雅俊氏の次男である順朗セブン&アイ専務が、これまでに寄せられた弔意に感謝の意を表した。岸田文雄首相も来場し、「国民の生活インフラとして発展してほしい」と期待を示した。
セブン―イレブン・ジャパンは1973年11月、スーパー大手イトーヨーカ堂が米社と提携して「ヨークセブン」として設立。翌年5月、東京都江東区に国内1号店の豊洲店をオープンした。24時間営業の成功やおにぎりのヒットもあり、店舗網は全国で2万1389店(2月末時点)にまで拡大した。