【シリコンバレー時事】米アマゾン・ドット・コムは13日、指示に基づいて文章や画像を作る生成人工知能(AI)事業に参入すると発表した。インターネット上のクラウド経由で、複数のサービスを提供する。マイクロソフトやグーグルも取り組みを加速しており、生成AIを巡る競争が激しくなっている。
アマゾンは利用者を限定して始め、数カ月後に一般提供する。ジャシー最高経営責任者(CEO)は株主向けの書簡で、AI基盤が「全ての顧客体験を変革する」と強調。クラウド経由のため費用対効果に優れ、中小企業も使いやすいとアピールした。
利用企業は、アマゾンのAIに加え、画像生成の英スタビリティーAIの技術などにアクセスできる。文章の要約やチャットの自動化のほか、過去の効果的なキャンペーンを基に商品の広告デザインを提案するといった利用を想定している。
企業ごとにAIのカスタマイズが可能。AIが個人や企業の機密情報を漏えいすることがないよう、機密保持の仕組みも整えた。