アスクルは3月14日、花王のグループ会社と共同でプラスチック容器の水平リサイクルに関する実証実験を始めたと発表した。花王のアルコール消毒剤「ハンドスキッシュ」のブラスチック容器を飲食店から回収し、新たな容器の素材として再利用できるかを検証する。
回収・運搬にはアスクルのEC(ネット通販)の物流網を活用する。大手飲食チェーン店の店舗から使用済み容器を回収、アスクルの物流拠点にいったん集約した上で、花王が指定する業者に引き渡す。花王のグループ会社、花王プロフェッショナル・サービス(東京都墨田区))が、リサイクル樹脂を容器に再成型し、商品化できないかを検討する。
プラスチック製品の水平リサイクルでは、回収や商品化に伴うコスト削減が課題となっており、アスクルは既存のEC物流網を活用することで回収・運搬コストをどこまで低減できるかを検証する。
実証実験は2月21日から東京都千代田区で開始。対象エリアを順次拡大し、都内21区に広げて、24年2月20日まで続ける予定だ。