日本百貨店協会が発表した全国百貨店の1月の売上高は、既存店ベースで前年同月比15.1%増となり、11カ月連続で前年実績を上回った。前年のまん延防止等重点措置の反動などもあり、客数が14.4%増えた。
初売りや冬のバーゲンセール、物産展などの催事の集客も好調だった。コロナ前との比較では、消費増税の反動が残る2020年1月比で6.2%減、19年1月比では9.5%減だった。
水際対策の緩和と円安でインバウンド(訪日外国人)客向けの免税売上が約4.3倍に増加。コロナ前の20年1月との比較では39.1%減だった。
地区別では全地区で前年実績を超えた。10大都市では18.4%増と16カ月連続のプラス、10大都市を除く地方は6.2%増となり、3カ月ぶりにプラスに転じた。
商品別では、主要5品目が全てプラスだった。気温低下で防寒着などの季節商材が好調で、衣料品は14.2%増。バッグなどの身のまわり品(24.5%増)と美術・宝飾・貴金属(26.4%増)などが引き続きよく売れた。食料品は10.9%増だった。生鮮品は2.9%増にとどまったが、菓子(15.4%増)や総菜(10.5%増)は2ケタの伸びだった。