富士シティオ、全店で日配品の自動発注 AIで需要予測

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 神奈川県を地盤に食品スーパーを展開する富士シティオ(横浜市)は、日配品の自動発注を始める。販売実績や気象情報、特売企画の情報などをもとにAI(人工知能)を活用して需要を予測する。

 BIPROGY(ビプロジー、旧日本ユニシス)の発注自動化サービス「AI-Order Foresight」を利用する。2月中に全店で稼働させる。先行導入した店舗では、対象商品の発注作業時間が半減したほか、欠品や廃棄も減少した。

 富士シティオでは、常温保存が可能な加工食品については販売実績に応じて補充発注する自動発注システムを導入しているが、消費期限が短い日配品については従業員が手作業で発注を行ってきた。従業員が経験をもとに発注数量を決めているため、発注精度のばらつきが大きく、発注の作業効率にも課題があった。

 今後はAI-Order Foresightで算出した各日配商品の発注数量を従業員が使う発注端末に毎朝表示し、従業員は異常値の確認だけを行う。富士シティオは、精肉加工品や総菜、カット野菜など他の商品カテゴリーでもAI-Order Foresightによる自動発注の導入を計画している。

 富士シティオは神奈川県と東京都で食品スーパー「フジ」49店のほか、総菜店の「デリド」などを展開している。

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