日銀が10日発表した1月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は119.8となり、前年同月比9.5%上昇した。23カ月連続の上昇で、指数は昨年12月と並んで過去最高。エネルギーや原材料価格の高騰に加え、円安による輸入品価格の上昇が続き、物価を押し上げた。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。日銀によると、調査対象515品目のうち、9割近くの456品目が値上がりした。
分野別では、燃料高が価格に転嫁されている電力・都市ガス・水道が49.7%と大幅に上昇。鉄鋼は19.2%、飲食料品は8.0%の伸びだった。