ヨークベニマルは、店舗に設置した太陽光発電設備とリチウムイオン蓄電池から災害時に地域住民に電力を供給する取り組みを栃木県那須塩原市で始める。同社と那須塩原市、東京電力エナジーパートナー(EP)など4者が連携協定を結んだ。
第1号案件として、ヨークベニマル上厚崎店(那須塩原市)に東電EPがPPA(電力購入契約)方式で設置した太陽光発電設備と蓄電池、EV(電気自動車)充電設備を活用する。平常時は同店で使用する電力の約3割を再生可能エネルギーで賄い、年間約150tのCO2(二酸化炭素)削減効果を見込む。
災害などの非常時には、店舗内のPOSレジシステムや照明の一部などに電力供給を行い、食料品や日用品の販売を継続する。また、スマートフォンなどへの充電コンセントを地域住民に開放するほか、那須塩原市や東京電力パワーグリッドが保有するEVへの充電を介して、避難場所への電力供給を行う。
4者はイベントや防災訓練などを開催して、再エネ活用への理解を深める活動も行う。
今後は同市内のヨークベニマルほか4店舗に太陽光発電設備や蓄電池などを設置し、4者が連携してCO2の排出削減と災害への対応力の強化を進める。