22年の中国物価、2.0%上昇=コロナ感染拡大で景気悪化
【北京時事】中国国家統計局が12日発表した2022年の消費者物価指数(CPI)は前年比2.0%上昇した。伸び率は前年の0.9%から倍増したものの、高インフレに悩む欧米と比べると、相対的に低い水準に抑えられた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化などが背景にあり、「3%前後」に抑制するとした政府目標の範囲内だった。
ロシアのウクライナ侵攻に伴う資源や穀物の価格高騰を受け、世界ではインフレ率が10%近くに達した国も多い。中国でも、22年1月に前年同月比で0.9%だったCPIの伸び率は、9月に2.8%まで上昇。12月は1.8%だった。
中国で食材として好まれる豚肉の価格は22年に前年比で6.8%低下。一方、ガソリンなどの燃料は20.9%上昇した。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.9%と、前年とほぼ同水準だった。
一方、卸売物価指数(PPI)は4.1%上昇となり、伸び率は前年の8.1%から半減。12月は前年同月比で0.7%低下だった。