昨年11月の米貿易赤字、21%減=2年ぶり低水準

時事通信社
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貿易赤字の縮小は3カ月ぶり。赤字額は20年9月以来の低水準となった。(i-stock/Windzepher)

 【ワシントン時事】米商務省が5日発表した2022年11月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易収支の赤字額は前月比21%減の約615億ドル(約8兆2200億円)だった。貿易赤字の縮小は3カ月ぶり。赤字額は20年9月以来の低水準となった。

 赤字の縮小は、高インフレに伴う米国内の消費減速により輸入が減少したことが主因。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む中国の「ゼロコロナ」政策を背景にした供給網の混乱も影響したとみられる。

 輸入は6.4%減の3133億7400万ドル、輸出は2.0%減の2518億6400万ドルだった。

 22年は貿易赤字の累計が11月時点で約8863億ドルと、通年の赤字額が過去最大を記録した21年(約8450億ドル)を既に上回っている。ロシアのウクライナ侵攻による供給制約が原油価格を押し上げ、輸入が膨らんだことが響いた。

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