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しまむら、3〜11月期の営業利益は14.9%増の445億円 過去最高を更新

しまむらの看板
プライベートブランド(PB)商品の強化やSNSを活用した販促の効率化などにより、売上、営業利益とも第3四半期累計期間で過去最高となった。

 しむむらが発表した2022年3〜11月期の連結決算は、売上高が前年同期比6.2%増の4639億円、営業利益が14.9%増の445億円と増収増益だった。プライベートブランド(PB)商品の強化やSNSを活用した販促の効率化などにより、売上、営業利益とも第3四半期累計期間で過去最高となった。

 賃上げにより人件費が増加、電気料金の値上げで水道光熱費も大幅に増加したが、デジタル販促の拡大で広告宣伝費を抑制、賃借料も減少して、販売管理費率は25.1%と0.5ポイント改善した。

 主力のしまむら事業では、高価格帯PB「CLOSSHI PREMIUM(クロッシープレミアム)」を拡充し、売上高が前年同期比で約2倍に増えた。PB全体でも売上高は14.8%増となり、PBおよびサプライヤーとの共同開発ブランド(JB)の売上構成比が30.8%となった。

 約3300万人のSNS会員向けにインフルエンサーなどを活用した販促やデジタル広告を展開、しまむら事業の既存店売上高は5.6%増加した。

 若者向けカジュアル衣料のアベイル事業は、JBを中心にトレンド商品を強化。既存店売上高は13.5%増と2ケタの増収となった。ベビー用品のバースデイ事業も、既存店売上高は3.2%増と堅調だった。

 23年2月期通期の業績は従来予想を据え置いた。売上高は3.9%増の6066億円、営業利益は5.3%増の520億円、純利益は5.0%増の371億円を見込んでいる。