イオンディライトは8月から、商業施設やオフィス、イベント会場などの施設オーナー・運営者向けに「トイレ・ゴミ箱IoTシステム」の提供を開始する。トイレの混雑状況やごみ箱内のごみの量を可視化し、利用者のストレス軽減や清掃作業の効率化を図ることができる。
トイレとごみ箱に無線センサーを設置し、データをリアルタイムで把握できるようにする。
トイレの利用状況については、デジタルサイネージ(電子看板)に表示して施設利用者に知らせる。また、トイレの使用回数を清掃担当者の携帯端末に通知。これにより、清掃や備品補充の頻度を適正化できる。
ごみ箱内のごみの量についても、清掃担当者が携帯端末で随時確認し、適切なタイミングでごみの回収作業を行える。熱感知センサーも取り付け、発火などでごみ箱内の温度に異常が見られたら、すぐに対応できる。
イオンディライトの調べによれば、トイレの個室数が100室、ごみ箱の設置数が60台のショッピングモールの場合、「トイレ・ゴミ箱IoTシステム」を導入することで1日当たりのトイレ清掃時間を6時間、ごみ箱清掃は1.3時間減らせるという。
同社では2024年2月末までに、同システムを150カ所以上の施設に導入することを計画している。