100円ショップ「Watts」を展開するワッツは7月11日、2022年8月期の連結売上高が前期比14.4%増の580億円になりそうだと発表した。従来予想に比べて22億円の下方修正となる。一方、営業利益と純利益は従来予想より上振れする見込みだ。
同社は21年10月に100円ショップ「FLET’S(フレッツ)」など145店舗を展開する音通エフ・リテール(大阪府守口市)の全株式を取得して完全子会社化したことから、売上高は前期を上回る。しかし、既存店売上高が低調に推移していることに加え、出店数が計画に届いていないことから、会社計画を下回る売上高となる。
営業利益については、原価率の改善が想定より進んだほか、出店関連費用が計画より減ることから、前期比34.1%減の11億円と従来予想を6500万円上回る見通し。また、連結子会社の吸収合併に伴い、法人税等調整益を計上することから、純利益は14.1%減の8億3000万円と従来予想に比べて3億2000万円上振れする。
同日発表した21年9月〜22年5月期の連結業績は、売上高が前年同期比13.4%増の434億円、営業利益が37.8%減の9億500万円、純利益は48.4%減の5億1800万円だった。100円ショップの既存店売上高は2.8%減と苦戦した。