【米ギャップ】 北米で「ギャップ」175店舗を閉鎖、全体の4分の1

2015/06/25 00:00
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 米カジュアル衣料専門店大手のギャップ(以下、ギャップ社)は、北米にある「ギャップ」ブランドの全675店舗のうち4分の1に当たる175店舗を今後数年で閉鎖すると発表した。

 

 うち140店舗は2016年1月期中に閉める。これにより、北米の「ギャップ」は500店舗となるが、このほか300店舗あるアウトレット店は閉鎖対象から外す。

 

 ギャップ社はフランチャイズ店を含めて50ヵ国以上で「ギャップ」を約1600店展開しているが、15年2~4月期の「ギャップ」の既存店売上高は前年同期比10%の減少と苦戦している。

 

 ギャップ社の主力ブランドは低価格の「オールド・ネイビー」に移行しており、「ギャップ」については中国など一部新興国では出店を増やすが、北米や欧州などでは不採算店舗を閉鎖して収益性の改善を図る。店舗の閉鎖に伴って今期中に本社で250人の人員を削減する。

 

 今回の店舗閉鎖でギャップの年間売上高は3億ドルほど減少、一方で閉鎖に伴う一時的な費用が1億4000万~1億6000万ドル発生する見通し。

 

 ギャップの15年1月期の売上高は164億ドル。ブランド別の売上構成比は15年2~4月期で、「ギャップ」36%、「オールド・ネイビー」42%、「バナナ・リパブリック」17%、その他が5%となっている。同四半期の既存店売上高は「バナナ・リパブリック」も8%減と不振が続いているが、過去3年間既存店売上高がプラスを維持しているオールド・ネイビーは3%増と堅調に推移した。

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